ゴミ屋敷と化した不動産も売却できる？売却の3つの方法

ゴミ屋敷とは、周囲から見ても、明らかにゴミが敷地内にため込まれている状態の建物のことです。このような状態になってしまった物件でも、売却は可能なのでしょうか？この記事では、ゴミ屋敷の売却について注意点も含めて解説しています。ゴミ屋敷の処分に困っている人は、ぜひご覧ください。

ゴミ屋敷のまま売却する

ゴミ屋敷を片付けるには、多大な時間と労力がかかります。そのため「ゴミ屋敷のまま売却したい」と考える人も少なくないでしょう。

通常の不動産の仲介で売却することは難しいかもしれませんが、ゴミ屋敷などの訳あり物件を専門に買取している業者もあります。

そのような業者は、その後自社でゴミ屋敷の清掃を行ったり、外部の清掃業者に依頼してゴミ屋敷の清掃を行います。その後、必要に応じてリフォームを行うこともあるでしょう。そのような業者に、ゴミごと物件を売却するのも一つの方法です。

ただ、仮に買取してもらえたとしても、清掃代やリフォーム代が差し引かれることになるので、相場よりもかなり低い価格での買取となります。物件の状態によっては、相場の半額ほどの値段になることもあります。

また、稀に物件を買い叩く不動産会社もあるので気をつけましょう。不動産会社に買取を依頼する場合は、一社だけではなく、必ず数社に見積もりを依頼することをおすすめします。

ゴミを片付ける時間の余裕があるなら、自分でゴミを片付けて売却するほうが金銭的な負担はかかりません。粗大ゴミを出すときだけは料金がかかりますが、それほど多額な費用は必要ありません。自治体や粗大ゴミの種類にもよりますが、粗大ゴミ1つにつき1,000円前後で出せることが多いです。

その場合は、コンビニなどの取り扱いショップでゴミに貼る料金シールを購入し、粗大ゴミに必要分のシールを直接貼って出すことになります。自治体によって、粗大ゴミの回収日が異なるので気をつけましょう。

自分でゴミを片付ける時間がない人は、ゴミ屋敷の清掃業者に依頼しましょう。ゴミ屋敷の清掃の相場は、一軒家の場合20～30万円程度です。

ゴミを片付けることによって、買取をしてくれる不動産会社が増えるというメリットもあります。

ゴミ屋敷でも、解体して更地にすれば売却できる可能性が高くなります。

解体業者に頼めばゴミ処理も一緒に行ってくれる場合があります。解体費用の目安は、木造なら4～5万/坪、鉄筋コンクリートなら6～8万/坪です。それにプラスして、ゴミ処理費用がかかります。

ただ、ゴミ処理には一般廃棄物を処分する許可が必要なので、すべての解体業者がゴミ処理を行えるわけではありません。解体とゴミ処理を兼業している業者に頼んで、一緒にゴミ処理を行ってもらいましょう。

注意点としては、建物を解体して更地にすると、固定資産税が高くなることです。立地が良く、土地がすぐに売れそうであれば良いのですが、立地が悪いと「更地にしたけどなかなか売れない」ということになりかねません。その場合は、これまでの最大6倍もの固定資産税を払い続けることになります。

そのため、更地にするのであれば、その土地の立地や需要をよく考慮してからにしたほうが良いでしょう。

ゴミ屋敷を売却する3つの方法をご紹介しました。時間があれば、自分でゴミを片付けたほうが節約にはなります。ただ、時間や労力をかけたくない人は、ゴミ屋敷のまま買取をしてもらうことも可能です。更地にして売却する場合は、立地によっては売れにくいことも視野に入れておきましょう。

エルミタ不動産では、ゴミ屋敷などの訳あり物件でも買取を行っています。どんな物件であっても付加価値を見つけ、お客様の納得のいく形で買取を行います。ゴミ屋敷の処分にお困りであれば、ぜひ一度ご相談ください。