狭小地物件の扱いに困ったら知っておきたいこと
狭小地物件の扱いに困ったら知っておきたいこと
自分にとっては大切なお城だけど、市場価値は低いという物件があります。狭小地物件もそのひとつかもしれません。今回は、狭小地物件の扱いに困ったら知っておきたいことをわかりやすく解説します。
狭小地物件とは
狭小地物件とは狭い土地に建っている物件です。一般的に49.5㎡(15坪)以下の土地に建っている物件をいい、狭小住宅と呼ばれることもあります。
狭小地物件が生まれる理由は、相続によって土地を細かく分けて相続した場合や土地の値段が高い場所を売りやすくするために細かく土地を分けた場合が多いです。
そのため、狭小地物件は、小さいけれど立地がいいというメリットもあります。また、敷地面積が小さいことから固定資産税が安いメリットもあります。
狭小地物件は、売却がしにくかったり家が建てにくかったりさまざまな問題を抱えます。そのため、現在は狭小地(物件が建っていない狭い土地)をださないようにするために自治体ごとに敷地の基準が定められています。
狭小地物件の売却が難しい理由
狭小地物件は、土地が狭いことからさまざまな制約を受けます。そのため、売却が難しくなることが多いのです。
物件を購入する人の多くは、金融機関で住宅ローンを組みます。金融機関は、購入する物件を担保にしてお金を貸すため、資産価値の評価が低くなりがちな狭小地物件は住宅ローンが組みにくくなるのです。
狭小地物件は、一般的な物件と比べれば手ごろな値段です。しかし、どんなに安くても物件の購入となれば大きな金額が必要であり、住宅ローンが組みにくいということは売却の大きなハードルになります。
また、狭小地物件は建物を建てる土地が小さいです。床面積を増やそうと思えば、高さを出すしかありません。小さな土地に高い建物を建てるときには、それ相当の強度が求められ、建築費用が高くつくことがあります。
また、面積が狭く階数が多い建物は購入者を選びます。階段が苦手な高齢者や家族が多い世帯には狭小地物件は向きません。
売れない狭小地物件はどうするべきか
狭小地物件は、そのまま売却してもなかなか買い手がみつからないかもしれません。売れない狭小地物件を売りやすくする方法は2つあります。ひとつ目は「隣の土地の持ち主に売る方法」です。
隣の土地の持ち主に売ることで、狭小地物件は隣の土地と一体化して狭小地物件ではなくなります。もうひとつの方法は「隣の土地を購入する方法」です。隣接する土地を購入し一体化させることで、狭小地物件ではなくなります。
ふたつの土地をくっつけることで狭小地物件でなくなれば、一般的な相場で売却することが可能です。
しかし、これらの方法は「隣の土地を売ってもらえる」もしくは「隣の人が買ってくれる」ということが条件になります。現実的には、隣の土地が運よく売りに出る可能性は低く、隣の人がポンと狭小地物件を購入してくれる可能性も低いでしょう。
万が一、隣の人が購入または売却してくれることになったときには、例え金額が低くても間に不動産に入ってもらった方がいいでしょう。狭小地物件は、一般的な物件と比べて取引額が小さいため、売り手と買い手の直接取引で売買しようと考える人がいます。
しかし、どんなに小さくても不動産売買は素人には難しいです。手数料はかかりますが、不動産という第三者が入ることで、のちのちのトラブルを回避できるメリットがあるのです。
一番現実的な方法は、狭小地物件の取り扱いがある業者に買い取ってもらうことです。不動産業者の中には、狭小地物件や狭小地の取り扱いをしていない業者も多くあります。それだけ狭小地物件の売却は難しいのです。
狭小地物件を売らずに活用する方法
狭小地物件は、売却が難しいことから売らずに活用したいと考える人もいます。狭小地物件は駅に近いことも多く、駐車場にして収益を狙うこともできます。
しかし、駐車場にするには狭小地に建っている建物を取り壊して更地にし、駐車場に整備しなければなりません。駐車場経営は、需要があればいいのですが場所によっては収入よりも経費の方がかかるということもあります。
在宅ワークの普及からトランクルームとして活用しようと考える人もいます。在宅ワークのスペースを確保するため、自宅の不用品の預け先としてトランクルームの需要が伸びているのです。
しかし、トランクルームを自分で経営するためには法的な手続きが必要になります。狭小地物件をそのままトランクルームとして活用することは現実的には難しく、多くはコンテナや倉庫を狭小地に建てることになるのです。
さまざまな法律をクリアするトランクルームの設置は素人には難しく、結局は業者に委託する傾向があります。
おわりに
狭小地物件の売却は、素人では難しく、専門業者に依頼しても安く買いたたかれることがとても多いです。エルミタ不動産では、大手不動産で断られた狭小地物件でも誠意をもって対応いたします。
狭小地物件の扱いに困ったときには、ぜひエルミタ不動産にお問い合わせください。